多くの日本人がすでに新型コロナウイルスに対する免疫を獲得していると考える理由①

これは、3月下旬に私が産業医をしている企業の産業保健スタッフ、人事に限定してお見せした資料です。

中国人観光客が春節期間に訪れる国トップ10は、

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中国人観光客が春節期間に訪れる国トップ10

であり(韓国が入っていない?)、

都市トップ10(旅行予約サイトAgodaより)は
一位から、東京、大阪、札幌、ソウル、シンガポール、京都、プーケット(タイ)、バンコク、バリ島(インドネシア)、セブ島(フィリピン)でした。

レポートNo.

2

5

日付

1月21日

1月22日

1月23日

1月24日

1月25日

1月25日

中国

278

309

571

830

1297

1985

日本

1

1

1

1

3

3

韓国

1

1

1

2

2

2

タイ

2

2

4

4

4

5

アメリカ

 

 

1

1

2

2

シンガポール

 

 

 

1

3

4

ベトナム

 

 

 

2

2

2

ネパール

 

 

 

 

1

1

オーストラリア

 

 

 

 

3

4

フランス

 

 

 

 

3

3

マレーシア

 

 

 

 

 

 WHOの報告を見ると、新型コロナウイルス感染者の初期の発生状況は中国人観光客がよく訪れる国の順位と十分相関がありそうです。

中国に近く中国人がよく訪れている国々では最初の感染者が見つかったのは欧米に比べ早かったものの

 

死亡者数

感染者数

致死率

1

イタリア

5476

59138

9.3

2

スペイン

1772

28768

6.2

3

イラン

1685

21638

7.7

4

フランス

674

16044

4.2

5

アメリカ

417

33276

1.2

6

イギリス

281

5741

4.9

7

オランダ

179

4216

4.2

8

韓国

104

8897

1.1

9

スイス

98

7245

1.4

10

ドイツ

94

24873

0.4

12

インドネシア

48

514

9.3

13

日本

40

1086

3.7

16

フィリピン

25

380

6.6

30

マレーシア

10

1314

0.8

 

シンガポール

2

455

0.4

3月22日現在での死亡者数を見ると(中国を除く)、
中国に近く中国人がよく訪れている国々の死亡者数は欧米に比べ桁違いに少ないのではないでしょうか?

今回の新型コロナウイルスと類似したコロナウイルスは何年も前から、中国人により中国に近く中国人がよく訪れている国々には持ち込まれているため、新型コロナウイルスに対しては完全とは言えないもののそれなりに防御できるだけの免疫を獲得している人がこれらの国には多いのではないでしょうか。

それに対してヨーロッパは中国の「一帯一路」構想により
ここ数年、中国商人、観光客が急速に増えているが、中国人が持ち込む種々のコロナウイルスにヨーロッパ全体で十分免疫を獲得する前に今回の新型コロナウイルスが入ってきたため、これだけの犠牲者が出てしまっているのではないでしょうか。

イタリアは、
昨年3月、中国とインフラ投資に関する覚書に調印し、主要7カ国(G7)で初めて、中国の「一帯一路」構想に参加しています。

2019年10月2日-【NHKニュース】 世界に波紋を広げる中国の「一帯一路」構想
019年10月2日-【NHKニュース】 世界に波紋を広げる中国の「一帯一路」構想2

SARS 感染者数8096人、死亡者数774人(致死率9.6%)
2002年11月16日の中国の症例に始まり、台湾の症例を最後に、2003年7月5日にWHOによって終息宣言(本当?)が出されていて、32の地域と 国にわたり8,000人を超える症例が報告されています。

MERS 感染者数2494人、死亡者数858人(致死率34.4%)
2012年9月22日に英国よりWHOに対し、中東へ渡航歴のある重症肺炎患者から後にMERSコロナウイルスと命名される新種のコロナウイルスが分離されたとの報告があって以来、中東地域に居住または渡航歴のある者、あるいはMERS患者との接触歴のある者において、このウイルスによる中東呼吸器症候群(MERS)の症例が継続的に報告され、医療施設や家族内等において限定的なヒト-ヒト感染が確認されています。
2015年5月 韓国で中東からの帰国者が感染源となり集団感染(186名)が発生しており、2020年1月 サウジアラビアで19名の感染が確認されています。

 

SARSも地上から消えたわけではなく、集団感染が確認されていないのでちゃんと調査されていないだけではないでしょうか。

ウイルスの興味はただひたすら自分を増やすことです。但し、ウイルスは自力では増えることができないので、人間などの宿主に取り付いて、その宿主の細胞の中で細胞分裂のための道具を借用して増えていきます。ある数に達すると細胞を壊して、他の細胞や他の宿主に移り増殖を繰り返します。あまりにも強毒すぎて、他の宿主に取り付く前に、取り付いている宿主が死んでしまうとウイルスの野望を果たすことができなくなります。致死率34.4%のMERSは強毒すぎました。SARSも中国での大規模集団感染の時は、致死率が最大20%強になっていました。

ウイルスの遺伝子はどんどん変異します。SARS、MERSからちょっと変異し、弱毒化したほうがウイルスにとっては好都合です。但し、弱くなりすぎると宿主の免疫細胞に簡単にやられてしまうので弱毒化の加減が微妙になります。微妙に弱毒化したウイルスが中国、そして中国に近く中国人がよく訪れるアジアの国々で2002年以降蔓延したとしても不思議でありません。ちょっといつもよりしつこいなあ、空咳がつづくなあと思った風邪はもしかしたらこれらのウイルスだったかもしれません。

今回の新型コロナウイルスは、SARSやMERSの直系子孫ではありませんが、同じβコロナウイルス(コロナウイルスはα、β、γ、δに分類されます)で、親戚関係にはあります。

新型コロナウイルスは、
・軽症な人が多く、そのような人はじっとしてないので他の人に乗り移る機会が多い。
・症状が出る前(感染したと気づく前)に他の人に乗り移ることができる。
・SARS、MERSより致死率が低く、宿主が死ぬ前に他の宿主に乗り移ることができる。

という極めて、増殖戦略に長けたウイルスだと言えます。

新型コロナウイルスは突然地球上に現れた訳ではなく、突然変異を繰り返し、昨年の秋、今のコロナウイルスとなり、デビューしたのではないでしょうか。

中国人がよく訪れるアジアの国々の人々は新型コロナウイルスの先祖、いとこ等の親戚関係にあるコロナウイルスに今まで取り付かれた人が多いので、完全とは言えないもののそれなりに防御できるだけの免疫を獲得しているので無症状~軽症で済む場合が多いという考えもそれほど突飛ではないように思えます。

一般的なコロナウイルスを含めた風邪を引き起こすウイルスは、幼稚園、小学校、中学校、高校で蔓延し、そこでうつされた子供が家に持ち帰り、親を感染させます。そのため、成人でも30代~40代くらいまでは、結構風邪をひいていて、コロナウイルスに対する免疫を高める機会があります。それに対して、50代以降は家庭に帰っても寂しく、免疫を高める機会が失われています。

今回の新型コロナウイルスでは、40代までの若年層で無症状~軽症の人が多く、致死率も低いのに対して、50代以降で恒例になるほど致死率が高くなる理由の一つとして以上のことが考えられるのではないでしょう。

新型コロナウイルスのフロントページ


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