慶応大学病院 新型コロナ治療目的以外の入院患者でPCR検査陽性率6%の意味」カテゴリーアーカイブ

慶応大学病院 新型コロナ治療目的以外の入院患者でPCR検査陽性率6%の意味

4月21日付の慶応大学病院からの発表資料
「新型コロナウイルス感染症に関する当院の状況について」http://www.hosp.keio.ac.jp/oshirase/important/detail/40171

の中で

「4月13日から4月19日の期間に行われた術前および入院前PCR検査において、新型コロナウイルス感染症以外の治療を目的とした無症状の患者さんのうち5.97%の陽性者(4人/67人中)が確認されました。これは院外・市中で感染したものと考えられ、地域での感染の状況を反映している可能性があり、感染防止にむけてさらなる策を講じていく必要があると考えております。」

と記されています。

これが、東京都民1,400万人の感染状況をも反映しているとすると、

1,400×0.06 = 84

即ち、東京都民84万人が新型コロナウイルスを体内に保有(いわゆる感染)していることになります。

一方、東京都が公表している陽性者の数は
東京都「都内の最新感染動向」https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

によると、陽性患者数は、累計値ですら、3,439人(4月22日現在)にすぎません。

840,000÷3,439 = 244倍の違いがあります。

これは何を意味しているのでしょうか。

WHOや「専門家」が言っているように、日本ではPCR検査数が少なすぎるからでしょうか。

PCR検査の限界で、

「PCR検査数を増やせば、感染者数の実態に迫れるというのは妄想です。」と本音を言わせて頂きました。

PCR検査と実態との乖離で、

ニューヨーク市でも、新型コロナウイルス感染症以外の治療を目的とした患者(出産のため受診した妊婦さん)を対象に、PCR検査を行ったところ、15%の方が陽性であったとの論文を紹介させて頂きました。これは、市中でのPCR検査陽性者数の数十倍に相当します。さらに、その論文では、陽性になった妊婦さんの90%が無症状であったことも記載されています。日本の「専門家」は、感染者の内3割が無症候、5割が軽症と言っていますが、その認識よりはるかに、無症候者の割合が大きいのではないでしょうか。

このことと、

PCR検査の限界②で、述べさせていただいたこと

そのように考える理由②

「武漢では、遅くとも12月の初めには感染者が出ています。武漢との直行便が出ている日本には12月終わり~1月初めには新型コロナウイルスが上陸していたことでしょう。

新型コロナウイルスの特徴は、感染しても大部分の人が無症状か軽症です。普通の風邪症状の場合どれくらいの人が病院を受診するでしょうか。多くの人が、市販薬を飲めば良くなると思い、結果それで良くなっています。新型コロナウイルスに感染した多くの人が同様に考え、結果オーライだったことでしょう。

おそらく日本人の多くの人が危機感を持ったのは、カタカナ英語多用の政治家や専門家の注意喚起によるものではなく、志村けんさんの死だったことでしょう。危機感を持つ前に、多くの人が新型コロナウイルスに感染し、自覚ないまま他の人にうつしてしまい、うつされた人の多くもすでに治っていることでしょう。

 

を加味すると、

結論はやはり、

PCR検査で判明した感染者は実際の感染者の氷山の一角に過ぎない

ということではないでしょうか。

それでは、慶応大学病院が、

「感染防止にむけてさらなる策を講じていく必要があると考えております。」と言っているように、思っていた以上に危機的状況に日本がおかれているということでしょうか。

 

4月13日から4月19日の期間に新型コロナウイルスが体内にいた人が6%であり、それ以前にも、多くの人が新型コロナウイルスに感染し、自覚ないまま他の人にうつしてしまい、うつされた人の多くもすでに治っていて、体内にはもうウイルスがいない(抗体ができている)と考える方が素直なのではないでしょうか。

 

慶応大学病院 新型コロナ治療目的以外の入院患者でPCR検査陽性率6%の意味②に続く

新型コロナウイルスのフロント